検 証 2

私の提出物 申請書から、甲第7号証から13号証までを公開 

 ノリ単価から見た。下落の違いを下の表から見ることができる。

 

 
 全国平均と兵庫県平均及び区画51号の落ち込みの違いに、平成9年以降には、特に問題があることが分かる。

 姫路第一火力平成7年、5号機発電開始、平成8年、6号機発電開始。が関わっている事が分かる。

 裁定主文、21ページ「エ」(乙35・37・職4号証)は瀬戸内のノリ色落ちは植物プランクトンが原因だと言う各県の調査結果である。が、区画51号はプランクトンの少ない海域である事は理解できるだろう。腹水器通過時に死んでしまうことは常識だから。

 また(ア)播磨灘では、「平成2年以降「溶存無機窒素」DINは低下傾向にあり」、「溶存態無機リン(DIP)濃度はほぼ横ばい傾向にある」。

 何を意味しているか?窒素だけを減らしている施設が犯人だと、教えてくれている事が分かるだろう。 アンモニアを減らす輩は誰だったかな・・・

 元々、ノリ漁場区画51号は栄養塩の豊富な海域であった事もグラフから見ることができるが、昭和55年以降(姫路第二火力放水口の沖だし開始)海水の電気分解を開始した時期だと確信している。

 極端な色落ちが判明した年は昭和58年12月から発生している。これをうけ昭和59年漁期にはノリ漁場区画51号を拡張し、潮とうしを良くし少しでも色落ち被害を抑える事を行っている事から、この説は間違いではない。

 内部情報で、平成に入った当初の電気分解は「常時はしていなかった」。部分的に行なっていたとの証言がある。
この水温調査で、2℃ではなく、3℃以上高い温排水を流していた事が、この時始めて判明した。

 平成21年2月6日に排水口からノリ漁場区画51号の北側から東側へまわり南端を通り排水口へのコースで水温を測定した結果をポイントで表示している。(注 図3の日付は被申請人の図を利用している為)

 この時は引き潮の終わる寸前から満ち潮に変わっている状態のときである。また出発時には帰ってくるまでに何処まで流れているのか調べる目的で抵抗板を付けたフロートを流している。(後日この下に掲載する)。
上のページの下にある平成22年2月6日の水温調査を大きく拡大したものである。引き潮の終わりから満ち潮に掛けて約2時間弱を排水口前からノリ漁場区画51号を外回りで姫路第二火力の排水口まで測定した結果である。

 この調査で分かった事は、裁定調書で言われている「周辺の海水と入れ替わる」と指摘があるが、7.8℃・8℃・8.1℃・この狭い範囲だけが、周辺の海水域である事が分かるだろう。

 また、兵庫県と県漁連が調べた「1℃」以上の温排水は区画51号まで到達しないと言うが排水口前で3℃での調査結果でなければ、正確性があるという事はできない。と指摘しておく。

 この時、抵抗板を付けたフロートをはじめに落としていたが、2時間後に見つけたフロートの位置は、排水口の左にある防波堤の直ぐ沖合い(赤点)で発見した。流れた航跡は分からないが、初めは東側に流れ、引き潮の終わりには沖合いへ、その後は西側に流れたと思われる。満ち潮は、陸に向かって流れている事が分かる結果だ。
ノリ漁場区画51号内での水温2定点調査結果を示している。
DOの実験をした結果である。海水を温めると溶存酸素濃度がどのような経過を辿るのかと言う実験だ。

 水温が元に戻っても溶存酸素濃度は元には戻らなかった。これから見えるものは、下がった海水の上に次の温排水が被さってくると海底まで溶存酸素濃度が低いまま海底まで到達する事になり、今、言われている貧酸素の海になっていると言われても仕方が無いだろう。
DOメータの説明書から、水温と溶存酸素濃度との関係が分かる。
植物プランクトンとの関係で温排水との関係も見えるだろう。
よく読んでいただいたら、分かる事だと思う。
上と同じだが、かなり高度の分析である。
微量元素である鉄分は栄養分吸収にはなくてはならない物質である事は、一般的な常識だそうだが、次亜塩素酸ソーダを注入している施設がペーハの上昇で融解する。分かりやすく言うと鉄分の形が変わるそうです。

 色落ちした区画51号内でのノリは雨が降り周辺の窒素濃度が上がっても、ノリの色が戻らない海になっている。他の漁場と比べても大きな収穫枚数の下落があるノリ漁場であることは知らない方はいないほど有名な漁場である。
この表で特に問題なのは、「fe」である。必要な元素は少なく、要らないものは多いと言うことらしい。区画51号内収穫の私のノリと網干沖のノリのfeの違い及び標準資料からは、低い事が分かる。
姫路第二火力次亜塩素酸ソーダの注入施設は明記されているが、海水の電気分解施設の表示は何処にも見当たらない。

 この施設を見れてくれと言ったが、「見せないと言われた」。見られたら困るんでしょうね。発電施設にはアンモニアが使われているんです。
このページは、PHとDOの問題点を上げている。今回の訴える申請書提出以前の記録であるが。平成21年7月21日に提出となている。

 提出後約1年間は、PH8〜8.1に下がっていた。しかし、昨年4月から再びPHが上昇していた。今年3月までだ。それ以降は指摘してから下がったのを確認している。現在は測定していないから不明・・・。調査をするためには30分程度早めに出港しなければならない・・・燃料代を考えたら・・・無理がある。

 DOメータはレンタルである。そのまんまですよ、水温との関係が現れているが、姫路市の周辺の調査点との差は変わらないで片付けられている。
私の提出物甲第42号証:水中放水についての評価は、(およそ60m3/S以下)については妥当だそうだが、姫路第二火力は最大で(90m3/S)であるが、水理模型実験での1℃の予測包絡範囲で区画51号まで到達していないと言っている。

 これの資料が「兵庫県と県漁連」が作成している予測包絡範囲と同じものである。裁定委員殿の3名はこれを信用できると明言されている。
開いているページ数の5枚を飛ばして314ページに載っているのは、1℃及び2℃の包絡範囲である。

 これを見ると潮の流れによる右方向や左方向への流れが大きい膨らみになっている事が誰が見ても分かる。

 このページの上から4枚目の資料の点線の包絡範囲がそうだ。姫路第二火力の放水口から右側と沖合いへの膨らみは同じ長さにしか見えないのは私だけか?東西流はあるが、沖合いへの流れは無いよ・・・「信用性が高い」疑問よね???

 兵庫県が信用できるなら、中央へお願いしないよ、何のために中央へお願いしたのか、お分かりになっていない。この国の行く末は・・・お先真っ暗だ!!!今後、公調委をご利用される方への参考までに・・・。システムや事務局の方々は最高のお仕事をされた事については、私が証明します。
3次元モデルでやっておけばよかったと思うよ
甲第56号証:「強酸性電解水の基礎知識」文献からバリカン症の根拠
 滅菌目的で使用される低PHの電海水の作用は下のぺージに
強酸性電海水は「解離した塩素イオンではない。」通常の海水には塩素イオンとして溶け込んでいるが、電気分解し取り出した次亜塩素酸は殺菌剤で、イオンではないと言っている。

 言っておきますが、イオンの状態は無害ですよ。(平成元年に関電立地部の説明では『海にある塩素を海に返しただけで何も問題は無い』との説明で、騙された!!騙された私が悪いのか?・・・騙したほうが悪いに決まっているでしょう。)
『細菌細胞の脂質膜を損傷させ、タンパクを変性させ』とある。これがノリの細胞を損傷している事と同じだ。バリカン症の原因だよ、ノリの細胞が傷ついたら、切れて流れやすくなるんだよ、硬い根っこ部分と葉体の柔らかい部分の境目から先が切れて流れるから起きる現象だ。

 水温に関して言えば、一日の水温の中で、1℃以上の海水が流れ込むと、ノリは、こんな所では生きていけないと判断し根っこから流出する事がある。『1℃』の根拠はこれだよ、言っておきますが、『まだ実証されていない』などと言うんであれば、何故実証しないのか?と言いたい『責任裁定』責任がなさすぎだ!また、次亜塩素酸ナトリュウムを使用している、この二つの施設(下水処理場・関電放水口)から流している周辺海域の護岸で青ノリが同じ現象を起こしている事は明白で、疑う余地は何処にも無い.

 紫外線殺菌処理、オゾン処理は何故あるのか、分かっていないらしい?それらは水中生物保護のためだよ、どうしてこの問題に触れていないのか?都合の悪い問題は無視で都合の良いところだけを取り上げている事を言っておくよ。

 バリカン症は『発生の原因やメカニズムはまだ十分に解明されておらず、これまでに諸説が出されている。それは、大きく分けると@温度差による説、A淡水の流入に伴う塩分差(比重差)による説、B遊離塩素とアンモニア態窒素が結合した時に生じるクロラミンによる説、C魚類や鳥類の摂食(食害)によるとする説などであるが、Cの場合いを除き、まだ実証されていない。』

 この内『@とBは可能性が考えられるが』との結論であるが、@は区画51号内の海水は何処から流れてきたか分からない。Bは残留塩素(遊離塩素+結合塩素)は検出されないのであり、クロラミンの影響が区画51号に及ぶことは考え難い』。と、あるが結合塩素は残留性が高い事をお分かりにならないようだ。特に関電放水口から流れ出る海水中にはアンモニア態窒素が少ない事も指摘が無い。アンモニアが少ないと結合塩素は分解する時間が長くなるのは当然で区画51号に毎日流れ込んでいるんだよ、長時間の曝露による被害である事は、明白だ。

 Aも関係しているんだよ、姫一は取水口は水面より下の海水を吸い込んでいる。姫二は水面も吸い込んでいるが水中が多いだろう。腹水器通過時には水温が上がり蒸発すると塩分が高くなる事は明白だよ、被申請人側の乙22号証、資料に載っている事を言っておきますよ。
 
 ノリ養殖では、酸処理と言う作業があるが、このときに使うのは低PHの酸を使う事から分かる。

 PH2ppm前後で約2分程度の低ペーハ値で行なうとノリ網に青ノリが付いていた場合葉先は切れやすくなり手のひらで触れるだけで切れる事は経験済みだ。

 左の著書によると、PHを調整しても同じ効果がある、とも言っている。次亜塩素酸ナトリュウム(ソーダ)つまりPHを上げて合わせても同じ効果が出る。と言うことだ。

 問題は、被申請人側の次亜塩素酸ソーダの注入量だが、0.02mと言っているが、姫路市の下水処理場でも1mだよ効かないでしょう?嘘が多すぎるんだよ、次亜塩素酸ソーダの注入パイプのガラスの部分での、覗き窓のパッキンが一箇所切れてひらひらと言いたいが、かなり早い激流の勢いで、流れていたのを確認している(2回目の現地調査時)・・・本当の事を言うべきだ平成17年5月の時点では5m程度だったんでしょう。これは姫路市の下水処理場でも同じだ。
考察
 被申請人側は、全て争うと言っていたが
@ アンモニア態窒素を3分の1まで減らすデータがあるのに栄養塩は減らしていないと言うと   、公聴委は認める判断。
A 次亜塩素酸ソーダ注入量0.02mと言えばこれも認める。
B 区画51号内に温排水は流れ込む事は被申請人側は認めているが、公聴委は何処から    来たのかは分からない。と言う判断。
C 姫路第一火力の温排水は第二火力が取水していると言っているのに、論難していると決   めてかかる公聴委