平成十六年12月漁期日記

12月30日 予定では明日はノリの製造をするつもりでしたが、伸びてない。休み年明けは予定では4日が初仕事になる。
 ここに来て天候が悪い季節風が吹き出した。この風はバリカン症からは免れるが網の手入れが出来ない。それと色落ちが近くなる風だ。
12月28日 ノリの状況は悪くなる一方です。伸びが悪いは赤ぐされ病が入っているは悪い病は全部入っている状態です。これはアンモニア態窒素が少なく硝酸態窒素が増えたのが原因と見るのが当然だと思う。新発見かも・・・
 もう一つ新発見がありました。このホームページがヤフー検索エンジンに登録がしてありました。私は要請をしていません。他の検索にも登録があるようです。びっくりしています。何方が推薦要請をしてくださったのか知りませんがここでお礼を言わせてください。“有難うございました”
マイノリティリポート 関電 で検索に出てくるようです。このようなページでも登録が出来るとは思っていませんでした。
12月26日 今日は北西の季節風が吹いていたがお世話になっている大学による調査があり、波の中行われた。写真はアップしています。ご紹介まで・・・(寒い中頑張っています)
ご覧になるにはこちら戻るにはブラウザの戻るでお願いします。
 
12月25日 ちりめん症とよく似た症状の『がんしゅ病』と見間違っている可能性もあることが判明した。「発病は工場排水などの影響を強く受ける漁場に多く見られ、収穫の減少、品質の低下及び収穫期の短縮を引き起こす。」と説明がある。症状はこちらに良く似ている。判定するにはX線照射で判定できるそうだがこの辺では聞いたことがない。
 昨日張り込んだ5枚重ねの種網は現状維持バリカン症には罹っていない。今の所は無事なようだ。
12月24日 今日はこの海の問題点を検証する。下に写真を4枚貼り付けました。左からご説明。
写っているのは、今日5枚重ねの種網を4つ張りこみこの網は種網としては何も問題はない網である。今月7日、8日に張った網はもっと良い種網を張りましたが、バリカン症に罹り重りをつけて沈めていましたが、今日赤ぐされ病に罹っているのを確認した。浮かしている網は問題はない。沈めると大きなリスクが発生する事が判明。右端の写真は付けていた重りを取り外した所とバリカン症に罹り外した網とを写している。
 中2枚はちりめん症とタビラリアに侵されたノリ網(左から二枚目)3枚目は正常な海苔網です。管理がうまく出来るとこの状態でこれからも海苔の生産が出来る網です。
 近年このタビラリアに侵される種網が毎年数多く発生している。ノリが少し弱ると細胞膜を突き破り細胞の中に進入する珪藻だそうです。これに付いても時間があるときもう少し詳しく説明を予定。
12月23日 今日も悪い所を見た。日々悪くなっているようだ、ノリの伸びも悪くなっている。
一番刈りと二番刈りの間は問題がなかった。それ移行悪くなっている。問題は管理が悪かったのは認めなければならないだろう。間にバリカン症が被害を拡大させたのも事実だ。
 網の張りこみ枚数が多いから、手が回らない悪循環を繰り返している。冬の海は思ったようには仕事がはかどらない人手を増やせば簡単だが、人件費が出ない海では仕方がない。
 『全て塩素が悪い
12月22日 今日は残念な報告を、今日の製品は悪かった。ちりめん症とタビラリアに侵されている漁場の北側半分は特に悪い。ちりめん症はなぜ起きるか?
12月21日 昨日お世話になっている大学から昨漁期と今漁期の栄養塩と色素の分析のデータをいただいた。大きな特徴は二つ。
@ 燐酸態燐の比率が約半分に成っている(理想的な比率は10対1だそうです)
A アンモニア態窒素が少なく硝酸態窒素が多くなっている。

 これに付いての説明は時間が出来た時に詳しく説明を載せたいと思います。それと昨漁期のデータはこの春にいただいているがまだ、HPに載せていません。時間が出来たら新しくページを追加します。
12月19日 今日はトップページに新しく項目を2つ追加したのでご案内。
@大学による調査写真集(12月9日の調査写真です)
A リンク集(このウエブページは“水の科学エッセイ”に塩素について詳しく説明が載っています)

 もう一つお詫びを、植物プランクトン、コシノディスカスの小さいプランクトンの種類はタラシオシラという植物プランクトンでした。私が知っているプランクトンは夜光虫とシャットネラとユウカンピアとコシノディスカスです。これらは直接私に被害を与える悪者だからです。
 後ろ二つはノリの色落ち被害、前者は魚を窒息死させて、商品価値を落とす被害を与えます。
ただし、異常繁殖したときです。異常繁殖させているのは終末下水処理場です。この施設には繁殖する必要な物質は全て揃っています。

 この海の栄養塩を減らしている真犯人は関電の温排水です。姫路第一と第二合わせて毎日900万トンの海水から約半分の栄養塩を減らしています。
植物プランクトンが栄養塩を減らしているなら終末下水処理場と言う事になります。いずれにしても犯人は分かっていると言うことです。
12月17日 左の写真は、今月12日に張り替えたノリ網です。この時はその日のうちに重りをつけて沈めていたので、バリカン被害はこの網以外は伸びています。しかし、少し浮いていた所がバリカン被害に遭っているのが良く分かる写真です。幅2メートルの網が50センチ程度までの所だけが助かっている。その向こうの網は、始めに張りこんだ網です。これも平均にノリ芽が薄くなってノリの獲れる枚数が減っている。ノリの葉体が若い芽と柔らかい芽(黒いノリは柔らかい)が特に被害に遭う私だけの意見ではない。
 青ノリなどは黒いノリより細胞膜が弱いためこの被害に遭いやすい。以前は網を張るセットのロープには青ノリや黒いノリが良くついていたが、ノリと名の付くものは何も付かなくなってしまった。それだけクロラミン類が多く流れていると言うことになる。中でもモノクロラミンは殺藻目的につくられる物質だこのようなものを海に流し続ける終末下水処理場が海を壊している事は、科学的に証明できている。
12月15日 今日の海は海水の色は昨日より綺麗になっていた。プランクトンは減少傾向にあるように思う。沈んでいるだけかもしれないが?
 昨日のコシノディスカスの説明で間違いを訂正します。コシノディスカスの子供と書き込みましたが大学当局からプランクトンは細胞分裂するから子供は可笑しいと指摘がありました。『小さい細胞』と訂正をします。勉強不足でした。お詫びします。
12月14日 赤潮情報 お世話になっている大学から12月9日の調査情報を聞いたので報告、赤潮の種類はコシノディスカス、ユウカンピア、その他、コシノディスカスは子供が数多いまた、水深10m付近に親が数多く居る、これは死んで沈んでいるのか確認できず。だそうです。
 コシノディスカスは大型プランクトンだから目視できるので海をよく見ていたら、小さい褐色の点で見えた子供だ、これははじめて見た今まで親しか見ていない。親はあいさにいる状態。いつ親になるかこれから観察して見る。また、ユウカンピアは目視確認できなかった。透明な奴だ。
 沖のセットにかかっていた赤潮は沖のほうに流されたのか確認できず。漁場周辺は赤潮発生とまでいえない状態、
12月12日 水温17.1度(1,8+)pH8.04(漁場地方)pH8.35(漁場沖)沖のpH値が高いのは、赤潮が発生している午後の引き潮が回ってくるとプランクトンが異常発生している海水の色になっている。沖のセットだけこの赤潮の中に入っていた。
 真ん中の写真はバリカン症に罹っている網に付ける重り、ブロック半分目的は網を沈める為。
12月11日 昨日カメラを忘れた為に掲載できなかった写真を今日貼り付けました。この網は12月7日に張り替えた種網です。根元部分を残して切れて流れているのが分かっていただけますか?
 ちょうど散髪をした後のようになる事から、バリカン症と言っていると思う。真実は私は知りません。申し訳ない。
 明日重りを付けに行きます。重りと言っても大そうな物ではありません。ブロックを半分にしたものです。うまく伸びてきたら写真を掲載します。
12月10日 最悪の結果をご報告、7日、8日に張り替えた種網がバリカン症に、写真を撮っていたがカメラを忘れた。明日掲載予定、水温が下がると酷いものだ。同じ種網でも始めに張り込んだ時は被害に遭わなかった。普通ノリと言うのは水温が下がる方が順調に成長するものである。
この海は普通ではないと言える。モノクロラミンが塊で流れ歩いている状態と考えられる。
 水温は順調に下がっているからノリの成長には何も問題は無い。このバリカン症は、海水以外の水とノリ研から聞いている。陸から4キロも5キロも沖合いで海水以外の水とは終末下水処理場の排水以外考えられない。姫路市よ他にあるなら証明せよ、水面に浮いている水だ!!
12月7日 今日は網の張替え予定どうり、明日も張替え。
 今日ノリ初共販日 余り良い結果ではなかった。中国のノリが原因だろう。
12月6日 今日の漁場の状態は最悪であった。まづ、ゴミがその次はバリカン症が増えていた。その次は海苔網が縦に一枚裂けていた。ゴミとバリカン症は写真に写している。
 明日と明後日は種網の張替えになった。ノリの色が良い間は下水の排水でノリが取れない。ノリの色が悪くなると葉体が硬くなりバリカン症の被害は無くなる。色の悪い海苔は価格が安くなりやがては売れない海苔のなる。どうすればいいんだ??関電・姫路市
12月5日 台風崩れの低気圧とは言えこれは台風だ。少し伸びていたノリが切れたのは間違いないと思う。明日行かないと分からない。碇も引けている事だろう。
 昨日摘み置きしたノリの製造は思ったより良い製品が出来た。昨年と大きな違いだ。海水は姫路市が作った打ち抜きの海水ではない。川の海水を水中ポンプで汲み上げた海水だ。
 これで打ち抜きの海水では、ノリは死んでしまう事が明白になった。飾磨雨水ポンプ場の稼動は出来ない事になる。このポンプ場を造る前提に私の海水を姫路市下水局が、責任をもって確保するから建設させてくれと「協定書」を入れている。ポンプ場のこの排水は下水の排水が直接流す排水だ。今時下水処理もせづ姫路の玄関口である飾磨港に流す事自体間違いだ。環境基準に触れることは確実だ。これで良いのか?環境局に報告する。
 協定書には組合が入っているが、私の海水を確保してからの話である。この協定書を作る前は私にも覚書を入れるからと言って文書を作成していた。打ち抜きのポンプが出来てから、個人には覚書の文書は入れられないと言って来た。その代わり組合で協定書を入れる。被害が出たら弁償することは間違いないと言っている。それで造っている約束違反だ。これも嘘をつくというのか姫路市“恥を知れ”
12月3日 今日は二回ノリ摘みをした。天気予報で台風27号のつぶれた低気圧がこのそばを通過すると言うので、今日の分と明日の分写真は2回目のノリを積んで帰る所を写している。明るくなって摘んだノリは水の切れが悪い。その理由は細胞が膨らんで水を包み込むからと思う。
 ドロドロの状態少し右側に傾いた時右舷から流れ落ちた。その後が右舷べりにノリが残っているのが分かる。
 昨年は、摘み置きをするとノリの艶がなくなって破れノリを良く作った。原因は姫路市下水局が打ち抜きの井戸を掘った。その海水を使った為に大きな被害が出ている。弁償しろと言ったが私が責任を持って使った海水だから弁償は出来ないと言った。そんな馬鹿な話は無い。そのうち催促に行くと市長に言ってあるが、頭が痛い。