平成17年9月行動記録日記 

9月30日 今日は姫路下水局のCOD濃度についてご説明、今年七月11日に市議会議員さんに案内されて中部析水苑と東部析水苑に施設の概要、とくに次亜塩素酸ソーダの添加量、添加後何分で海域に流しているかその過程で分かった。COD 濃度は7ppm 平成10年の調べでは17ppm でありました。
 この数字では魚は住めません。魚が住める目安はCOD濃度は 5 ppm 以下です。これを教えてくださったのは茨城県のある高校の先生です。この市でもCOD濃度は20 ppm 程度と言っていました。これを聞いた時期は2002年でした。
 この数字を下げるのに使ったのが次亜塩素酸ソーダ(塩素)だ。塩素添加量を増やすほど数字が下がる事も分かっています。早い話泥水を流していると言うことです。その上大量の塩素で自然界に住んでいる分解微生物も殺し干潟に住んでいる海生生物も絶滅させている。おまけに“栄養塩”も減らしている。これが終末下水処理場の現実だ。違うと言うなら証明しなければならない。姫路市・・・関電も同じだ・・・
 この次は「高度処理」の問題点をご説明の予定
9月29日 今日ノリ研から今漁期初めての栄養塩データが入ってきましたのでお知らせします。
 DINで表示    白浜地 0.6
            白浜沖 0.3
漁場の地方と沖でこれだけの差があります。また、東番の高い所は「林崎港前 5.5」淡路地区も「2.6〜4.5」となっていました。関電の排水から離れるほど栄養塩濃度が高くなっているのは事実です。
 海水を電気分解して塩素を採るだけで約半分に栄養塩を減らし、塩素を再び海水に添加して流す。海水中のアンモニアと反応して結合塩素を作り出し、結合塩素が残留している間はアンモニア窒素を減らし続けるから栄養塩を減らしてしまうと言うわけです。その上この結合塩素は、あってはならない物質(残留塩素)です。
 これは、姫路市の終末下水処理場からも出ています。
9月27日 今日は漁場を囲む灯台の設置が予定どうり完了。種網を作る干出装置の設置は10月に入ってからの予定。
 先日、BOD(生物化学的酸素要求量)COD(化学的酸素要求量)のことを書き込んだが偶然にも新聞記事に「見直し」の記事が載っていた。有機物を分解するときに必要な酸素量だが、この数字が一番高い排水は終末下水処理場だ。見直しをしたら、この排水が問題にならない基準に変わる可能性も否定できないと思う。この排水が今の海を干潟を壊してきたのは私が調べてきた過程で証明されている。
 先日のPH環境基準に少し誤りがあったので訂正、PH7.8以上・8.3以下となっていますが、両方とも以上が正解です。つまり、類型でA類B類C類このうちB、CがPH8.3以上となっていました。ご迷惑をおかけしました。

 ノリに適したPHが7.8以上8.3以下の範囲がノリ養殖に適した水素イオン濃度と言われていましたので私の勘違いでした。
9月25日 酸処理について私が分かっていることを全て掲載。
 最初の目的はノリ網に付いた青ノリ除去を目的に開発された酸浸透方である。黒ノリより青ノリの方が酸に弱い。黒いノリが死ぬ前に海水に漬けると青ノリだけが死んで白くなる。黒いノリだけ生き残るこの方法をあみ出したのは千葉県富津のノリ養殖漁業者があみ出している。その方法は、清涼飲料を入れた海水に黒いノリと青ノリを浸して一晩漬けて見た所青ノリだけが白く変色していたらしい。それが始まりと当時聞いた記憶がある。(もっと詳しく知っていますがこれぐらいでご勘弁)
 その清涼飲料水の中の青ノリを殺す成分が『クエン酸』だこれが酸処理の始まり、このクエン酸は多くの食品に入っている物質、代表的なものは、梅干など清涼飲料水に良く使われている、梅干がなぜ体に良いのか『クエン酸が入っているから』だ酸処理剤のメーカによってはクエン酸や果実酸などの有機酸を原料にして作っている。これを利用しているのが酸処理と思って頂きたい。

 私が行っている方法は張り込んでいるノリ網の下に潜って行う方法、と言ってもノリ網が滑りあがってくる推進力でノリ網に突っ込んで行くとノリ網が船の上に上がってくる様にしてある。上がってきたノリ網を屋根の上でポンプで汲み上げた酸処理剤を浸し酸液を水切りしてノリ網を海水に戻していく、この工程時間は約一分程度です。ノリ網を浸した酸処理剤は何回もポンプで循環させて使い回しをしているから海に流す事はありません。
 これで海を壊していると言われても認める事はできないと思います。ある環境保護団体のオーラムに参加したときに酸処理が海を壊していると言われたことがあり、その時にヘドロができると言っていた方がありました。なぜヘドロが出来るのか私は理解できなかった記憶があります。ヘドロが出来るといわれても科学的に立証しなければ勝手に言っているだけで済んでしまうでしょう。
 PHでも下がる事があれば問題になりますが下がる事はありません。常に測定しています。また、リン濃度が下がると言っている所もありますが、ノリ漁場にはノリが沢山あるこれが消費したり、自然分解などもあるので酸処理剤が原因と言えるだけのデータを見た事が無い。

 酸処理にはもう一つ役目があります。それはノリ網にエビなどの海生生物の除去、伸びた海苔を摘むとノリの中にエビなども一緒に入り込む、乾燥した製品にエビの混入を防ぐ目的もある。摘んだ後一週間から10日ほど経つとまた、エビなどが住み着いてくる。酸処理が悪い物であればエビなどが戻ってこないと思います。
酸は塩素と違い反応物質ではないから他の物質を作り出さない。

 この酸処理が悪いと言うなら、終末下水処理場の排水は次亜塩素酸ソーダを使っているから排水のPHは『弱酸性』になるのは常識だ現実に姫路市の東部析水苑の排水のPHは6.5 中部析水苑はPH7を確認している。この施設はCODで県に報告している。つまり、海域に流している事になっている。
 海域に流す「環境基準」はPH7.8以上8.3以下の範囲でなければ環境基準に違反していることになる。だから私が指摘すると、中部析水苑所長は排水口のある所は海域ではない川だと言い切っている。
 BODとCODの違いを知らないとこんな間違いをする。長年に渡り干潟に弱酸性排水を流していた事になっている。

 今まで下水排水の弱酸性を言ってこなかったのは酸より残留塩素の方が悪いから言ってこなかっただけです。この弱酸性を指摘すると中和剤を入れられると思い言ってこなかっただけだ。水酸化ナトリュウムなどを添加すると簡単にPHは上がります。企業の酸排水は中和して流している現実がある。私はこれでよいのかは分かりません。私達が使っている酸処理剤はノリ網を浸して居るだけで海には流していません。どちらが悪いか・・・分かって頂けたと思います。ご意見があればメールでもヤフー掲示板でも書き込んでください。

 もう一つ関電の排水はPH8.2 になっているこの原因が私には分からない。ご存知の方は教えて頂きたい。(PH調整でもしているのかな・・・)
9月24日 今日は漁場を囲む灯台のペンキ塗り、重りにつなぐチエーンの整備、設置予定日は27日
 ノリ研の種網100枚付いた。張り込み日まで冷凍保管。
 
 今日ペンキ塗りの作業中他組合の底引き網漁師から、おかしな話を聞いた。内容は「ノリ養殖の酸処理が海を壊している」と言っていた。今まで私が言ってきた事が反映されてないのには驚いた。関電と姫路市下水排水の残留塩素の話が伝わってない。大学から頂いたデータは全て地元協同漁業権3組合には渡して、また説明もしている何故こんな事になっているのか?3組合の組合長、理事は知っている。それが証拠に姫路市に抗議してもらいたいなら「補償を求めないなら抗議してやる」だこんな抗議なら、するだけの値打ちがない。だから春から無視していたら今になって、私がかってな事をしているから抗議がしにくなったと言う。
 「抗議するから資料をもってこい」だこれだけの事をするのに新聞報道もしないと言うこんな抗議ならしない方がましだと思うのは私だけか?(酸処理については後日説明)
9月22日 説明が悪いとは思いますが、植物プランクトンが悪者にしられた理由が少しは分かって頂けたと思っています。“塩素”を減らし終末下水処理場からクロラミンなどの毒物を流さない(関電も同じだ)これが実現できたら海は以前の豊かな海に戻るのは確実だしかし、姫路市も関電も嘘をついている限りこれは実現しない。少し塩素を減らしたからと言って知らん顔して逃げ切るつもりだ。私は許さないよ・・・これからが本番だ・・・
9月20日 植物プランクトンが悪者扱いになった原因は、毒性のあるプランクトンの出現これは、タンカーなどのバラストタンクに入れられて持ち込まれたことによる被害。
 大型のプランクトン(コシノデスカス、ユウカンピア)は低栄養塩状態になった事による新種出現このプランクトンは窒素・燐を大量に消費する為栄養塩をとことん食いつぶす被害
 これらは自然現象ではない。全て人間が持ち込んだり海の環境を壊したことによる新手のプランクトンを悪者にしているだけだ。水温の低い海域では植物プランクトンは多く居て当たり前だそうだ。
 この意見にご意見がある方はメールでもヤフー掲示板でもご意見をお待ちしています。
(ヤフ−掲示板→生活と文化→環境と自然→瀬戸内海について意見の交換を)
9月19日 大型の植物プランクトンについて、特に栄養塩を食い尽くすユウカンピアは兵庫県水産技術センターの発表によると、以前にはこの海域に居なかったと言っている。では、どうして現れたか?

2002年9月27日の神戸新聞の記事 ユウカンピアと言う新手のプランクトンが食い尽くすと説明があります。「播磨灘の環境変化が影響」がユウカンピアを作り出したそうだ環境を変化させたのはだれだ。窒素、燐を減らせと言って減らしてきた結果である。

「播磨灘の環境変化」とは 植物プランクトンを減らす為とられた処置、窒素・燐の削減だ。これに加え関電の海水から塩素を取る時にアンモニア態窒素を減らす事が重なって起きた減らしすぎだ。関電が減らすことを誰も計算に入れていなかった事が新種の発生を生み出した。
普通のプランクトンはDIN2μg-at/l以下になると増殖できないそうである。今の播磨灘はこれ以下になる。そこで生きていけるための新種に進化したプランクトンの発生がユウカンピアと言うことだ。

 窒素・燐の減らしすぎさえなければユウカンピアは生まれていない事になる。新聞記事のページにこの記事は掲載しています。

 ノリの色落ちは人災だとハッキリ言える
9月18日 昨日の説明で大阪湾だけはノリの色落ちは起きていないと言っておきます。播磨灘の海水が入り込んだところは被害があるそうです。これは年によって違いがある。新聞記事や兵庫県水産技術センターなどの発表で確認している事です。
 えっ・・・「なぜノリの色が落ちないのか?」って、大阪湾は万年赤潮海域だから起きない。これは本当です。赤潮って言うのは植物プランクトンの異常繁殖だから、異常繁殖が起きるのは、窒素・燐が豊富にあるから起きる現象だ。

 植物プランクトンからは亜硝酸態窒素が排出されます。(これは専門家から直接聞いています)また、植物プランクトンが居る海は動物プランクトンも沢山居るこの動物プランクトンからはアンモニア態窒素を排出する。豊かな海にはプランクトンも魚も沢山居る為栄養塩は常に“循環”しているから栄養塩がゼロにはならないと言うことです。

 では何故播磨灘で栄養塩がゼロになるか?・・・大きく分けると二つあります。
@ 終末下水処理場から出る窒素・燐が一番多いこれを減らす為にまづ “次亜塩素酸ソーダで殺菌目的で  添加されるこの時の塩素の添加量が多いほど窒素・燐が減少する。(これが窒素・燐の削減規制です)
A 関電が火力発電所で二次冷却水に使う海水から次亜塩素酸ソーダを海水を電磁分解して取り出す。こ   の時に海水中にある“アンモニア態窒素を約50パーセント減らしてしまう。毎日900万トンの海水から

 この二つが播磨灘を壊している真犯人だ。私がノリ網を張りこんでいる海域の海岸は昔からの干潟があるところだこの干潟は終末下水処理場から流される次亜塩素酸ソーダの残留塩素が今年2月、3月の測定では想定外の大量の残留塩素が検出されている。この残留塩素が干潟に生息しているアサリや魚、車海老などの幼生を殺していることは明白である。だから人工の干潟を造っても残留塩素がある限り“海の再生”などはありえない。また、自然界にある分解物質も抹殺されている。(このサイトに全て公表している)

 明日は大型の植物プランクトンに付いて解説・・・

 
9月17日 今朝の神戸新聞をご紹介、「規制から再生に重点を」この規制とはご存知ですか。
 今まで窒素・燐の削減規制です。http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=10249 これをご覧いただければお分かりになります。大阪湾以外は規制対象から外れています。この規制とは、つまり窒素・燐を減らす必要が無いという結論です。瀬戸内海はどこの県でもノリの色落ち被害があり、アサリ、魚も減少しています。
 再生とは アサリ、魚を増やしたりノリの色落ちを被害を起こさないようにすると言う事です。どのように再生するか?私が知っているのは「人口の干潟を造る」たぶんこれ位です。今の海は毎年2月になると「栄養塩」がDIN0.5μg-at/l まで下がってしまいます。
この数字は窒素がゼロになっているのと同じだ。つまり減らしすぎたと言うことです。だから規制解除になったと言うことです。窒素や燐がゼロになるとプランクトンが繁殖しない。それを食べる小魚も増えない小魚を食べる大型の魚も増えない。
 これが今の海の状況です。当然栄養塩が少ないからノリの色落被害も起きる。
この海の再生は栄養塩を増やさなければ再生できません。そう思うのは私だけか?続きは明日以降に・・・
9月16日 新着情報  今朝早く分かった。http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6354   


9月15日 今日は植物プランクトンについて私の考えを新聞記事のページに昭和50年の新聞記事と一緒に掲載しました。ご意見など頂けると有難いと思います。
9月14日 今日は悪い報告があります。県知事に合えると思っていたがお断りの電話がありました。断りの電話は男性ではなく女性でした。何か意図が感じる。「話は水産課で聞く」私は何回も行っているのを知っているはずなんですが・・・知事も知っているんです。数年前に知事個人のホームページに相互リンクの募集をしていたので、メールを送った事があります。勿論お断りのメールが来ています。そのうちこのメールもご紹介するかも?・・・(あんまり頂いたメールを紹介すると返事が返ってこないから貼り付けたくないんですが、何でもかんでも貼り付けている訳でもありません理不尽な事をするから貼り付けているのをご理解していただきたい)お便りをお待ちしています。

 もう一つ、平成17年度「のり養殖技術研修会」がありました。この席で塩素について質問をしたのでお知らせしておきます。とりあえず下水だけにしておきました。関電も言っておこうかと思ったが関電に今一度チャンスをやろうと思ってのことだ。そのときの様子を見るにはこちら(戻るにはブラウザの戻るで戻ってください)

 それともう一つ私が持っている資料を持ってくれば姫路市に話を通すと言うので全てそろえて渡した。中でも補償問題を言わなければの話だそうだ。この資料はすでに渡してあるそれが分からない。行くときには私も連れて行けと言ったが聞き入れてくれない。それに要望書を渡すときに新聞記事にしないとまた、影響ないと言って嘘をつかれるは明白だ。いったい何を考えているのか分からない。
 大学で頂いたデータはお金には返られないぐらいの値打ちのあるデータだ残念だがそれが分かってない。どこか週刊誌でも取り上げてくれないか探すしかないようだ・・・ここに来て少しづつでも広がりかけたようだ
9月13日 明日は水産技術センターでノリ色落ちについての勉強会がある“楽しみだ”
9月10日 今日は今漁期、網の張り込みまでの作業日程を他組合と協議した。その中で報告が、また一形態が減ってしまう残念だが仕方が無い。残り3形態になってしまった。3人組2形態と私だけ・・・次は・・・
9月9日 今日は頂いたメールをご紹介。
 24時間テレビ“愛は地球を救う”の放送で「太平洋で鉄分を撒いて植物プランクトンを増やす実験が紹介されていましたが、一方では今の日本は植物プランクトンを減らしているんですね。環境問題は難しいですね」

 このような素敵なafter写真つきのメールを頂きました。8月28日に京都旅行先でのテレビ情報との事。
太平洋での植物プランクトン増殖の目的はCO2を植物プランクトンに吸収させて深海に閉じ込めるのが目的だそうです。

 太平洋上には窒素・燐はありますが鉄分が無い為むなしく漂っているだけだそうです。それを活用する為に鉄分を撒いて植物プランクトンを増やしている。大変意義のある実験だと思います。
 鉄分の多い近海では窒素・燐を悪者にし海を壊している。塩素で窒素・燐を減らしているのが現状です。
(写真を頂いた方には、素顔が分からないから了解を頂いて貼り付けています。たまには華が必要ですよ)
9月7日 台風14号は各地で大きな被害が出ています。こんな大きな台風の発生は太平洋の水温が関係しているのは疑いようのない事実です。温暖化の加速を遅らすのは北太平洋の植物プランクトンを増やすのが一番早道であるのも事実だ。アメリカのNASAが言っている。

 日本の下水処理場と電力会社が大量の塩素を撒き散らして植物プランクトンを殺し海水から栄養塩を減らし、食物連鎖の底辺の植物プランクトンの繁殖を妨げている。この事実を無視することは出来ないだろう。

 14号の被害は私は無かった。昨年のような高潮が無かったのが幸いした。
9月4日 左の写真は兵庫県の「県民だよりひょうご」の知事と語るさわやか対話室の案内が載っている広報誌、兵庫県民の方は良くご存知ですが、他県の方に分かりにくいと思い証拠をお見せします。これは広報に電話をすれば簡単に知事と話が出来るシステムになっています。

 平成9年にも経験があります(前知事)。この時は会える日にちが悪く実現していませんが今回は実現できるよう願っています。広報の方には「アサリが獲れる海に再生する提案」として説明をしていますが、全ては水産課の判断に係っています。
9月1日 今日は兵庫県の広報誌に知事と直接会うことが出来ると載っていたのでもう一度TELをした。結果はまだ分からない。水産課の判断に係っているようだ結果が楽しみだ・・・